寝違えとは
朝起きたときに首が痛い、首を動かすと痛い、振り向けない。
このような状態を一般的に「寝違え」と呼びます。
寝違えは一時的な首の痛みと思われがちですが、実際には首や肩まわりの筋肉、関節、神経の緊張が関係していることがあります。
軽い寝違えであれば数日で自然に落ち着くこともありますが、痛みが強い場合や何度も繰り返す場合は、首だけでなく肩甲骨や背中の動きも確認する必要があります。
寝違えでよくある症状
寝違えでは、次のような症状が出やすくなります。
・首を回すと痛い
・上や下を向くと痛い
・肩や背中まで重だるい
・振り向く動作がつらい
・首から肩にかけて張っている
・痛みで寝返りがしにくい
特に多いのが、左右どちらかに首を回せない状態です。
たとえば右を向くと痛い、左に倒すと痛いなど、動かす方向によって原因となる筋肉が変わることがあります。
寝違えの原因
寝違えは、単に「寝方が悪かった」だけで起こるわけではありません。
もともと首や肩の筋肉が硬くなっている状態で、睡眠中に同じ姿勢が続いたり、冷えたり、疲労がたまったりすることで痛みが出ることがあります。
特に関係しやすい筋肉は以下です。
・後頭下筋群
・胸鎖乳突筋
・肩甲挙筋
・板状筋
・僧帽筋
・頸部多裂筋
これらの筋肉が硬くなると、首の動きが悪くなり、振り向く・上を向く・横に倒すといった動作で痛みが出やすくなります。
鍼灸治療で行うこと
寝違えの鍼灸治療では、痛い場所だけに鍼をするのではなく、首がどの方向に動かしにくいのかを確認します。
当院では、次のような流れで状態を確認します。
① 首を前後左右に動かす
② どの方向で痛みが出るか確認する
③ 首・肩・肩甲骨まわりの筋肉を触診する
④ 原因となる筋肉に鍼を行う
痛みの強い急性期では、強い刺激を避けながら、筋肉の過緊張をゆるめることを重視します。
施術で重視するポイント
寝違えでは、特に肩甲挙筋と胸鎖乳突筋が関係していることが多くあります。
肩甲挙筋は、首から肩甲骨につながる筋肉です。
この筋肉が硬くなると、首を回したときや横に倒したときに痛みが出やすくなります。
胸鎖乳突筋は、首の前側から横にある筋肉です。
首の回旋や頭の位置に関係するため、寝違えの痛みに影響することがあります。
さらに、後頭下筋群や板状筋の緊張があると、首の奥の痛みや頭痛を伴うこともあります。
まとめ
寝違えは、ただの一時的な首の痛みではなく、首・肩・肩甲骨まわりの筋肉の緊張が関係していることが多い症状です。
痛みが強い場合や、何度も寝違えを繰り返す場合は、早めに原因を確認することが大切です。
鍼灸では、痛みの出る動きと筋肉の状態を確認しながら、首の動きが戻るように施術していきます。
