ぎっくり腰の鍼灸治療でよくある質問
ぎっくり腰で来院される方からよく聞かれるのが、
「腰が痛い場合、どこに鍼をするのですか?」
という質問です。
結論から言うと、ぎっくり腰の鍼灸治療では、痛い場所だけでなく、動きを制限している筋肉や、腰に負担をかけている部位を確認して施術します。
まず確認すること
ぎっくり腰では、最初に痛みの出る動作を確認します。
・前かがみで痛いのか
・腰を反らすと痛いのか
・身体をひねると痛いのか
・立ち上がると痛いのか
・歩くと痛いのか
・寝返りで痛いのか
この確認によって、施術するポイントが変わります。
たとえば、前かがみで痛い場合と、腰を反らすと痛い場合では、原因となる筋肉や関節の負担が異なることがあります。
施術で見る筋肉
ぎっくり腰で特に確認する筋肉は以下です。
・腰方形筋
・脊柱起立筋
・多裂筋
・腸腰筋
・大殿筋
・中殿筋
・梨状筋
・ハムストリングス
これらの筋肉は、腰椎、骨盤、股関節の動きに関係しています。
痛い場所だけを確認するのではなく、どの筋肉が腰の動きを邪魔しているかを見極めることが重要です。
腰方形筋と多裂筋
ぎっくり腰で重要になるのが、腰方形筋と多裂筋です。
腰方形筋は、腰の横にある筋肉で、身体を横に倒す動きや腰の安定に関係します。
この筋肉が強く緊張すると、立ち上がりや歩行時に腰の痛みが出やすくなります。
多裂筋は、背骨の近くにある深い筋肉です。
腰椎を安定させる役割があり、ぎっくり腰ではこの筋肉が過緊張を起こしていることがあります。
腸腰筋やお尻の筋肉も重要
腰が痛いのに、なぜお腹側やお尻も見るのかと疑問に思う方もいます。
腸腰筋は、腰椎から股関節につながる筋肉です。
この筋肉が硬くなると、腰が反りやすくなり、腰椎に負担がかかります。
また、大殿筋や中殿筋などのお尻の筋肉が硬いと、骨盤や股関節の動きが悪くなり、腰に負担が集中しやすくなります。
そのため、ぎっくり腰では腰だけでなく、股関節やお尻の状態も確認します。
鍼灸で期待できる変化
ぎっくり腰に対する鍼灸では、筋肉の緊張を緩め、腰の動きを少しずつ改善することを目指します。
施術後には、
・立ち上がりがしやすくなる
・歩きやすくなる
・腰を伸ばしやすくなる
・寝返りが楽になる
・腰の重さが軽くなる
といった変化が期待できます。
ただし、痛みが強い急性期では、無理に深く刺激するのではなく、その時の状態に合わせて施術することが大切です。
まとめ
ぎっくり腰の鍼灸治療では、痛い腰だけに鍼をするのではなく、痛みの出る動きや身体全体の状態を確認します。
腰方形筋、多裂筋、腸腰筋、お尻の筋肉などを見極めながら施術することで、痛みの軽減と動きの改善を目指します。
ぎっくり腰で動けない、何度も繰り返す、早く仕事に戻りたいという方は、早めのケアをおすすめします。
