脊椎の知識を鍼灸臨床に活かす
皆さんこんにちは。
昨日の土曜は午後の診療をお休みし、脊椎矯正のセミナーに参加してきました。
休診により患者様にはご迷惑をおかけしましたが、その分しっかり学んでまいりました。
今回のセミナーでは、腰椎の歪みについて学びました。
歪みと一言でいっても、その状態はさまざまです。
例えば、腰椎3番が後下方に移動しているだけでなく、左へ回旋し、さらに左へ倒れることで、左側の椎間板が薄くなっていることもあります。
このような腰椎の異常によって神経が圧迫されると、腰の不調が起こりやすくなるだけでなく、本来人間が持っている自然治癒力が十分に働きにくくなることもあります。
腰椎が左へ倒れるということも、動きに大きく影響します。
腰椎3番だけが左に倒れている場合、腰椎2番と3番の間の椎間板は左側の幅が狭くなり、右側の幅が相対的に大きくなります。
そうすると、左へ体を倒すときには腰椎は弧を描くように動きますが、右へ倒すときには腰椎3番が左に倒れている影響で、カーブが浅くなり、左右差のある動きになります。
また、視診から分かることも多くあります。
例えば、右側の脊柱起立筋が左より膨らんで見える場合、その部分の椎体が左へ回旋している可能性が高いそうです。
腰に体毛が多い場合には、腰椎の慢性的な異常や分離症、二分脊椎などが関係している可能性もあります。
二分脊椎とは、生まれつき脊椎の一部がうまく形成されていない状態のことです。
鍼灸治療の臨床でも、似たような視点で患者さんのお身体をみることがあります。
実際に見かける所見のひとつが、青黒い細い血管です。
頸椎7番や胸椎1番、あるいは腰椎の下部に出現しやすく、その場合はその高さの脊椎の異常を疑います。
また、皮膚の状態も重要です。
全体的に乾燥している、あるいは全体的に湿っている場合は大きな問題でないこともありますが、部分的に乾燥している、部分的に湿っている場合は、その高さの脊椎に異常がある可能性を考えます。
今回、特に勉強になったのは部分的な浮腫です。
棘間や脊柱起立筋の内側に見られる浮腫から、脊椎の異常をみる考え方は、鍼灸の臨床でも十分応用できると感じました。
さらに、脊椎の可動域を検査することで、異常のある椎体や椎間板を特定することは、人体本来の自然な動きを取り戻すためにも非常に有用であると学びました。
本日も、昨日に引き続き東京で脊椎矯正のセミナーに参加してきました。
その内容についても、後日改めてブログにまとめたいと思います。
今回学んだことも、今後の鍼灸治療にしっかり活かしていけるよう努めてまいります。
