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アトラスとは?首の一番上にある骨と頭痛・首こりの関係

今回は、首の一番上にある骨であるアトラスについて書いていきます。

 

アトラスは、医学的には第1頚椎、または環椎と呼ばれます。

首の骨の中でも特に特徴的な形をしており、頭の重さを支えながら、うなずく動きや首を回す動きに深く関わっています。

 

頭痛、首こり、眼精疲労、後頭部の重さなどを考えるうえで、アトラス周囲の状態はとても大切です。

 


アトラスはどこにある骨?

アトラスは、後頭部のすぐ下にある首の一番上の骨です。

 

頭蓋骨と首の骨をつなぐ位置にあり、頭の重さを受け止める土台のような役割をしています。

 

一般的な首の骨には「椎体」と呼ばれる部分がありますが、アトラスにははっきりとした椎体がありません。

その代わり、輪のような形をしていて、頭蓋骨や第2頚椎との間で細かい動きを行います。

 

この構造により、頭を前後に動かす、左右に回す、姿勢を微調整するなどの動きが可能になります。

 


アトラスの主な役割

アトラスには、大きく分けて次のような役割があります。

1. 頭の重さを支える

頭の重さは、体重の約10%ほどあると言われます。

体重60kgの方であれば、頭だけで約5〜6kgほどの重さがあります。

 

その頭を一番上で支えているのがアトラスです。

 

デスクワークやスマートフォンを見る姿勢が続くと、頭が前に出やすくなります。

するとアトラス周辺には、通常よりも大きな負担がかかりやすくなります。

 

2. うなずく動きに関わる

「はい」とうなずく動きは、後頭骨とアトラスの間で起こります。

 

この部分の動きが硬くなると、首全体を使って無理に動かそうとするため、首の後ろや肩まわりに負担がかかりやすくなります。

 

3. 首を回す動きに関わる

首を左右に回す動きには、アトラスと第2頚椎の関係が深く関わります。

 

首を回すとき、アトラスは第2頚椎の上で回旋するように動きます。

この動きがスムーズでないと、首を回しにくい、後ろを振り向きにくい、左右差があるといった状態につながることがあります。

 

4. 姿勢の微調整に関わる

アトラス周囲には、細かい姿勢調整を行う筋肉が集まっています。

 

目線の高さ、あごの位置、頭の傾きなどを細かく調整しているため、姿勢の乱れがある方ではアトラス周囲の筋肉が緊張しやすくなります。

 


アトラスに関係する主な筋肉

アトラス周囲には、細かく繊細な筋肉が多くあります。

大きな力を出すというよりも、頭の位置を細かく調整する筋肉が中心です。

 

小後頭直筋

小後頭直筋は、アトラスの後ろ側から後頭骨に向かって付着する筋肉です。

 

とても小さな筋肉ですが、後頭部の違和感や首の深いこりに関係することがあります。

 

特に、長時間うつむく姿勢や、あごが上がった姿勢が続くと緊張しやすい部分です。

 

上頭斜筋

上頭斜筋は、アトラスの横突起から後頭骨に付着する筋肉です。

 

頭を少し後ろに倒す動きや、左右の傾きに関わります。

後頭部の外側、耳の後ろ周辺の重さや張り感と関係することがあります。

 

下頭斜筋

下頭斜筋は、第2頚椎からアトラスの横突起に付着する筋肉です。

 

首を左右に回す動きに関わる重要な筋肉です。

首を回したときのつっぱり感や、片側だけ振り向きにくい場合には、この筋肉の緊張が関係していることがあります。

 

前頭直筋

前頭直筋は、アトラスの前側から後頭骨に付着する筋肉です。

 

首の前側の深い部分にあり、頭の位置を前方から支える働きがあります。

首の後ろだけでなく、前側の深い筋肉も頭の安定には大切です。

 

外側頭直筋

外側頭直筋は、アトラスの横突起から後頭骨に付着する筋肉です。

 

頭を横に傾ける動きや、頭の位置の安定に関わります。

耳の下から首の横にかけての違和感と関連することがあります。

 

頚長筋

頚長筋は、首の前側の深い部分にある筋肉です。

その一部はアトラスの前側に付着します。

 

頭が前に出る姿勢が続くと、首の後ろ側ばかりが注目されやすいですが、実際には首の前側の深層筋も大切です。

頚長筋がうまく働かないと、頭の位置を安定させにくくなり、首の後ろ側に負担がかかりやすくなります。

 

肩甲挙筋

肩甲挙筋は、アトラスを含む首の骨から肩甲骨に向かって付着する筋肉です。

 

首と肩甲骨をつなぐ筋肉で、肩こりや首こりに深く関係します。

 

デスクワーク、スマートフォン操作、緊張しやすい方では、肩甲挙筋が硬くなりやすく、首の付け根から肩甲骨の内側にかけて重だるさが出ることがあります。

 


アトラス周囲が硬くなると出やすい症状

アトラス周囲の筋肉が緊張すると、次のような症状につながることがあります。

 

・後頭部の重さ

・首の付け根のこり

・頭痛

・眼精疲労

・首を回しにくい

・あごが上がりやすい

・肩がすくみやすい

・寝ても首まわりがすっきりしない

 

もちろん、これらの症状がすべてアトラスだけで起こるわけではありません。

 

実際には、首、肩、背中、姿勢、呼吸、目の使い方などが複雑に関係しています。

そのため、所沢鍼灸院では首の一部だけを見るのではなく、全体の状態を確認しながら施術を行います。

 


アトラスを見るうえで大切なポイント

アトラス周囲を考えるときは、骨だけを見るのではなく、周囲の筋肉や姿勢との関係を見ることが大切です。

 

特に大切なのは、次のようなポイントです。

 

頭が前に出ていないか

頭が前に出ると、アトラス周囲の筋肉は頭を支えるために常に働き続けます。

 

その結果、後頭部から首の付け根にかけて緊張が強くなりやすくなります。

 

あごが上がっていないか

あごが上がる姿勢では、首の後ろ側が縮みやすくなります。

 

特に後頭部の下にある細かい筋肉に負担がかかり、首こりや頭痛につながることがあります。

 

左右で首の回しやすさに差がないか

アトラス周囲の筋肉は、首の回旋に関わります。

 

左右どちらかだけ振り向きにくい場合、首の深い筋肉の緊張や、肩甲骨まわりの硬さが関係していることがあります。

 

肩甲骨の位置が安定しているか

アトラスには、肩甲骨につながる筋肉も関係しています。

 

そのため、首だけでなく肩甲骨の動きや背中の丸まりも確認することが大切です。

 


鍼灸ではどのように考えるか

アトラス周囲は、細かい筋肉が密集している繊細な場所です。

 

所沢鍼灸院では、首の状態、頭の位置、肩や背中の緊張を確認しながら、必要に応じて首の付け根、後頭部、肩甲骨まわりなどに鍼を行います。

 

強い刺激を入れるのではなく、筋肉の緊張や体の反応を見ながら、無理のない刺激で施術します。

 

首の症状がある場合でも、原因が首だけにあるとは限りません。

背中の丸まり、肩甲骨の硬さ、呼吸の浅さ、目の疲れなどが関係していることもあります。

 

そのため、首だけでなく全身のバランスを見ながら施術を進めることが大切です。

 


アトラス周囲の負担を減らすセルフケア

日常生活では、アトラス周囲に負担をかけない姿勢を意識することが大切です。

 

スマートフォンを低い位置で見続けない

スマートフォンを見るときに下を向き続けると、首の上部に負担がかかります。

 

できるだけ画面を目線に近づけ、長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。

 

あごを軽く引く

あごが上がる姿勢は、首の後ろ側を詰まらせやすくします。

 

無理に強く引く必要はありません。

軽くあごを引いて、後頭部が上に伸びるような感覚を意識するとよいでしょう。

 

目を休める

目の疲れは、後頭部や首の付け根の緊張と関係することがあります。

 

パソコンやスマートフォンを長く使う方は、こまめに遠くを見る時間を作ることがおすすめです。

 

肩をすくめない

緊張していると、無意識に肩が上がりやすくなります。

 

肩がすくむと、首から肩甲骨につながる筋肉に負担がかかります。

息を吐きながら肩の力を抜く習慣をつけましょう。

 


まとめ

アトラスは、首の一番上にある小さな骨ですが、頭を支え、首の動きや姿勢の安定に大きく関わっています。

 

アトラス周囲には、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋、前頭直筋、外側頭直筋、頚長筋、肩甲挙筋など、頭や首を細かく調整する筋肉が集まっています。

 

頭痛、首こり、眼精疲労、後頭部の重さなどがある場合、アトラス周囲の緊張が関係していることもあります。

 

所沢鍼灸院では、首だけでなく、肩、背中、姿勢、呼吸の状態も確認しながら、鍼による施術を行っています。

 

首の付け根のこり、後頭部の重さ、頭痛、眼精疲労でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。