
皆さまこんにちは
8月31日に中野区で開催された老中医直伝セミナー 「針灸三通法 首肩治療」に参加いたしました。
中国人の賀先生の中国鍼を用いた治療です。
日本の鍼と比べて中国鍼は刺激が強いのですが、その分効果も期待できます。
日本人は刺激に過敏なため弱刺激を好む方が多いですが、
臨床になるとある程度の刺激が必要な場合もあります。
賀先生の鍼もやはり少々刺激(得気)がある鍼でした。
右腕に3本鍼をしてもらいましたが、その後30分ほど重だるい感じがありました。
私はもともと首肩の痛みがないため効果を実感することはできませんでしたが、
首肩に症状のある方たちは鍼を刺された直後に効果を実感していました。
用いるツボとしては中渚や合谷などです。
首肩の痛みを考える際に重要なのがまず正気不足
正気が不足することにより風、寒、湿などの邪に侵されやすくなります。
その邪がどの経絡に入ったのか判別し、寒熱の調整を行う外関や、風邪を取り除く列缺などを用いて治療します。
瘀血や打撲が原因であれば絡穴や陽陵泉を使います。
また五十肩は胃経の条口をつかってその場で腕の挙上が改善するとのことでした。
刺鍼に関しては鍼管を使わない投入鍼法で刺入時の痛みはほぼなく、刺入してからの運鍼で響きを感じる治療でした。
本日からさっそく賀先生の理論を取り入れて治療しております。
中医学の理論と穴それぞれに備わった性格を考慮するとさらに臨床の幅が広がることを実感しました。
ますます鍼が楽しく、好きになるセミナーでした。
次回も楽しみです。
それではまた!