性機能障害

性欲減退

早漏

遺精

陰茎硬直症

勃起不全

精子減少

1,診察

[1]主訴の問診

【主訴の状態】

①早く終わってしまうー肝虚熱証、腎虚熱証。

②陰茎が硬直するー肝虚熱証。

③睾丸がひきつるー肝虚熱証。

④その気にならないー肝虚寒証、脾虚肝実証、腎虚寒証。

⑤途中で萎えてしまうー腎虚寒証。

⑥夜中に自然と精液が漏れるー腎虚熱証。

⑦精子が少ないー肝虚寒証、腎虚寒証。

[2]望診と聞診

①顔面が黒く光沢がないー腎虚熱証または肝虚熱証。

②表情が少ないー脾虚肝実証。

③肥満しているー腎虚熱証または肺虚肝実証。

④痩せて色白ー肝虚寒証。

⑤耳が小さいー腎虚寒証。

2,証の決定

肝虚証

[1]病証

【肝虚熱証】

①陰茎硬直症。または睾丸の引きつり。

②性欲はあるが終わるのが早い。

【肝虚寒証】

①男性なら性欲はあっても精力がない。

 

[2]切診

【切経】

①大腿部内側の肝経に圧痛がある。

②肝経が引きつることがある。

【腹診】

①熱証は左脇下硬がある。

②寒証は上腹部全体が緊張し、下腹部は軟弱。

【背診】

①腰の筋肉が硬い。

 

[3]脈診

①熱証は浮、大で強い。

②寒証は沈、細で弱い。

肝実証

[1]病証

【脾虚肝実証】

①性欲が起こらない。

②勃起しない。

③ストレスなどで胃潰瘍になっている場合がある。

【肺虚肝実証】

①女性の場合はバルトリン腺の分泌が少ない。

②無口で打つ傾向がある。

 

[2]切診

【切経】

①大腿部内側の肝経に圧痛がある。

【腹診】

①脾虚肝実証は左右の腹直筋が棒状に張っている。

②肺虚肝実証の女性は右脇下硬と下腹部に瘀血性の抵抗圧痛がある。

 

[3]脈診

①脾虚肝実証は沈、微、細。

②肺虚肝実証は沈、弦で力がある。

③左関上は実。

腎虚証

[1]病証

【腎虚熱証】

①性欲はあっても精力がない。

②遺精が起こることがある。

③勃起不全になりやすい。

④腰痛、口渇、息切れ、動悸が起こりやすい。

【腎虚寒証】

①性欲も精力もない。

②足腰が冷える。

③小便が多い傾向がある。

④肥満していて動くのが億劫なことがある。

 

[2]切診

【切経】

①熱証なら腎経に圧痛がある。寒証だと圧痛が少ない。

【腹診】

①熱証だと少腹不仁がある。

②寒証だと全体に軟弱、あるいは膨満して力がない。

 

[3]脈診

①熱証は沈、弦で虚。または浮、大で虚。

②寒証は軟。

3,治療

[1]標治法の治療穴

【早漏】

①両側の次髎、中髎付近に透熱灸。

②気海、陰交、曲骨。

【勃起不全】

①腎兪、上髎、中髎、膀胱兪、白環兪、命門、気海、然谷など。

②鬱による勃起不全は身柱、神道、霊台、筋縮、三陰交、絶骨。

【遺精】

①膏肓、神道、霊台、曲泉、脾兪、腎兪、気海、足三里、関元、然谷など。